日本の鉄路について考える

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北陸新幹線運転再開に向けての動き

台風19号によって千曲川が氾濫し、北陸新幹線長野新幹線車両センターが浸水被害を受けました。

その影響で北陸新幹線は運休を余儀なくされていましたが、25日から全線で運転を再開することになりました。

今回は運転再開のダイヤなどについてみていきたいと思います。

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全車両の1/3にあたる車両が浸水被害を受けた ※画像:毎日新聞

北陸新幹線長野新幹線車両センターが浸水し、留置されていた新幹線車両10編成(120両)が水没し甚大な被害となりました。水没した車両は北陸新幹線全車両の1/3にあたり、再開時にはかなりの本数が運休になるのではないかとされていましたが、23日の発表によると通常ダイヤの9割程度の本数が確保される見通しです。

 

①かがやき(東京~金沢 速達タイプ)

上り下り1本ずつが運休するものの、それ以外は運行予定となっており計18本が運行予定です。

 

はくたか(東京~金沢 純速達タイプ)

当列車は運行本数が維持され上り下りの計28本が運行予定です。

東京~長野間の各駅停車タイプの「あさま」が減便となる影響で、通常は停車しない安中榛名駅佐久平駅に一部の列車が停車します。

 

③あさま(東京~長野間 各駅停車タイプ)

上り5本、下り6本の計11本が運休となる予定です。その為、あさましか停車しない駅では他の列車が臨時停車する措置が取られる予定です。

 

④つるぎ(金沢~富山 シャトル便タイプ)

当列車は1本が運休となる為、運行本数は35本となる予定です。

 

⑤とき・たにがわ(上越新幹線

上越新幹線の「とき」は一部の列車が本庄早稲田駅に臨時停車することであさまの減便に対応します。

また、「たにがわ」を利維持列車として運行し運行本数を確保します。

 

他の新幹線車両を使用すれば一見解決しそうですが、北陸新幹線は他の新幹線と大きく異なる点が二つあります。

・電力の周波数が区間によって50,60Hzと切り替わる為、両周波数対応である

碓氷峠付近の急こう配に対応したブレーキ設備(車でいうところのエンジンブレーキのようなもの)がある

この二点がある為に他の新幹線車両を使用することが出来ず減便を余儀なくされています。

 

それでも通常ダイヤの9割の本数を確保して運行できるということがすごいことであると思います。